FANZAの割引がどれくらいの幅で効いているのかを、2026年8月12日19時34分にDMMアフィリエイトのWebサービスから取得した動画1,000本のデータで数えた。定価と販売価格が同じレスポンスに入っているので、1回の取得だけで差額が出る。以下の数字はすべてこの1時点のもので、時間が経てば変わる。

何を測ったか

母集団は動画(ビデオ)の人気順上位1,000本である。1本の作品には配信形式ごとに価格が付いていて、ストリーミング・ダウンロード・HD・4K・8Kなどが並ぶ。この価格レコードは全部で4930件あり、そのうち定価より安くなっていたのは3394件だった。割合にすると68.8%である。

割引の有無は作品単位でそろっていた。1000本のうち684本は持っている全形式が値引きされ、316本はどの形式も定価のままだった。「ストリーミングだけ安い」という中間の作品は0本である。値引きは形式ごとではなく作品ごとに決まっていると読める。

配信形式別に見た割引率

形式ごとに、値引きされていた本数と、その中央値をまとめた。

配信形式 価格の数 値引きあり 値引き率 割引率の中央値
ストリーミング 674本 510本 75.7% 50.0%
ダウンロード 1000本 684本 68.4% 50.0%
HD 994本 679本 68.3% 50.0%
4K 343本 205本 59.8% 50.0%
8K 137本 89本 65.0% 50.0%

どの形式も割引率の中央値は50.0%で、最大値も50.1%止まりだった。つまりこの時点で走っていた値引きは、ほぼ一律の半額である。段階的に20%・30%・40%と刻まれているのではない。

ストリーミングだけ値引きされた比率が75.7%と高く見えるが、これは分母が違うためである。ストリーミングの設定がある作品は674本しかなく、定価のままの作品ほどストリーミングを持っていない傾向がある。形式間の比較は本数の差を踏まえて読む必要がある。

安い帯ほど値引きされている

ストリーミングの定価で3つの帯に分け、値引きされた比率を出した。

定価の帯 作品数 値引きあり 値引き率
500円未満 300本 282本 94.0%
500〜999円 366本 221本 60.4%
1,000円以上 8本 7本 87.5%

500円未満の帯は94.0%が値引きされていたのに対し、500〜999円の帯は60.4%にとどまる。1,000円以上の帯は母数が8本しかないので、この数字から傾向を言うことはできない。

値引き後のストリーミング価格は中央値250円、最小100円、最大1,480円だった(674本)。半額が中心なので、体感としては「500円のものが250円になっている」状態が最も多い。

値引きの出所はキャンペーン名で分かる

レスポンスにはキャンペーン名が入っている作品がある。内訳は次のとおりだった。

キャンペーン名 作品数
50%OFFキャンペーン 520本
ブランドストア30%OFF 133本
日替わりセール♪ 31本

最も多いのは50%OFFキャンペーンで520本。当サイトが速報したFANZA 50%OFFセールと、ブランドストア30%OFFの2つが、そのまま数字に出ている。割引率の中央値が50%に張り付いていたのは、前者が母集団の半分を占めていたためである。

裏を返すと、この測定はセール期間中の1時点であって平常時ではない。定価のままだった316本のほうが、セールが無いときの姿に近い。

定価のままだった316本は何が違うのか

値引きされた684本と、定価のままだった316本を並べて比べると、はっきりした差が3つ出た。

ひとつはキャンペーンの有無である。値引きされた684本は全部にキャンペーン名が入っており、定価のままの316本は1本も入っていなかった。例外は無い。つまり値引きは個別の判断ではなく、キャンペーンの対象に入ったかどうかで決まっている。

ふたつめは定価の水準で、ダウンロードの定価の中央値は値引き組が980円、定価組が1,270円だった。高い作品ほどキャンペーンの外に置かれている。

みっつめは発売年である。値引き組は2023年以前の作品を40本含むのに対し、定価組は2024年が1本あるだけで、あとは2025年と2026年で占められていた。新しい作品ほど定価のまま残る、という当たり前の傾向がそのまま数字に出ている。

平均評価には差が出なかった(値引き組4.57 / 定価組4.67)。評価が低いから安くなっているわけではない。

同じ作品でも形式によって割引率が違うことがある

値引きされた作品のうち46本は、形式ごとに割引率が一致していなかった。値引きの有無は作品単位でそろうのに、率までは揃わない場合があるということである。

実務的には、4Kとストリーミングで割引率が違えば、安く見えるほうを選んだつもりが実は割引が浅い、という取り違えが起きる。1,000本中46本なので頻繁ではないが、高い形式を買うときは表示価格をその場で見比べたほうがよい。視聴環境の側から形式を決めたい場合はFANZA TVアプリの使い方を先に読むと選びやすい。

この数字で言えないこと

いくつか限界がある。まず1時点のスナップショットなので、同じ作品が明日いくらかは分からない。平常時との比較もできない。次に母集団が人気順上位1,000本に限られる。順位の低い作品まで同じ割合で値引きされているかは、この取得範囲では確かめられない。

そして割引率は定価に対する率であって、定価そのものが妥当かは別の話である。定価が高く設定されていれば、半額でも割安とは限らない。作品ごとの中身の評価は2026年8月の注目作まとめのように、価格とは別の軸で見ている。

実際の価格は変動するため、購入前にFANZAの作品ページで現在の価格を確認するのが確実である。